ホスピタリティコラム

2025.09.04

【ようこのくじら通信 9月号】助ける・助けられるの相互作用

さて、本日も人と人との関係性とウェルビーイングについてのお話です。

最近の研究で明らかになったのは、「助けること」と「助けられること」のバランスが幸福度に深く関わっているということでした。

全国の高齢者を対象とした大規模調査の分析から、他者を助けすぎても、逆に助けられすぎても、人生満足度が低下する傾向があることが示されました。

助けすぎれば疲弊し、助けられすぎれば「自分にもできる」という感覚が損なわれてしまうのです。

 

この結果は高齢者に限らず、私たちすべてに当てはまります。

もし「支えられているはずなのに満たされない」と感じるときは、自分から誰かを助けることで心が整うかもしれません。

反対に「人のために尽くしすぎて疲れている」と思うときは、支援を素直に受け取ることが大切です。

 

助ける・助けられるの相互作用は、人間関係の中での公平感を形づくり、私たちのウェルビーイングを支えます。

日々の生活の中で、このバランスを意識してみることが、より満ち足りた日々につながるのではないでしょうか。

 

人が感じる公平感と幸福感の関係/人文学研究科 ターン有加里ジェシカ助教/神戸大学,2025/8/1
https://www.kobe-u.ac.jp/ja/news/article/20250801-66986/

 

 

榊原陽子でした。

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