ホスピタリティコラム

2026.02.04

【ようこのくじら通信 2月号】情けは人のためならず

さて、本日も人と人との関係性とウェルビーイングについてのお話です。

「他人に優しくすると、なぜ自分が幸せになるのか?」

 

他者への思いやりが、自分自身の幸福感にどう影響するのか。

 

16,000人以上のデータを分析した最新のメタ分析によれば、

 

思いやりと幸福感の間には明確な正の相関があり、

 

特に「人生の目的」「人とのつながり」「満足度」といった心理的・社会的幸福感を強く高めることが分かりました。

 

興味深いのは、思いやりは「嫌な感情を減らす」よりも「良い感情を増やす」効果のほうが大きいという点です。

 

 

 

この効果は年齢や文化に関係なく一貫しており、

 

さらに思いやりを育てるトレーニングを受けた人は幸福感が高まる傾向にあることも示されました。

 

まさに普遍的で実践的な“幸せのスキル”と言えるでしょう。

 

 

思いやりは、庭の花に水をあげるようなもの。

 

相手を満たす行為が、いつのまにか自分の心の庭も豊かにしてくれます。

 

「情けは人のためならず」という言葉を科学が裏づけた形です。

 

日常の小さな優しさが、自分自身の幸福を静かに育ててくれるのかもしれません。

 

 

榊原陽子でした。

 

Zhuniq, M., Winter, F., & Aguilar-Raab, C. (2025). Compassion for others and well-being: A meta-analysis. Scientific Reports, 15, Article 36478. https://doi.org/10.1038/s41598-025-23460-7
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