榊原陽子ブログ

2014.05.01

MMA 医学概論

東京医科歯科大学 MMAコース 本日は医学概論でした。
先生は医科歯科大の高瀬教授。
ざっくばらんな人柄で、様々な分野に造詣が深く、とても楽しい授業でした。
3時間ノンストップを感じさせなかったです。
いろいろと面白かったのですが、ひとつは頻度を表す表現が、一般的な私たちと医療者とでは違うことです。
「稀」というとき、一般的には3から5%発生する場合を示すことが多いのですが、医療関係者の「稀」ということばは0.1%以下であり、ほとんどが0.01%だそうです。そのほかにも「可能性がある」という表現は、「ほとんどありえないのだが、発生しないとはいえない」レベルの場合に、使用することばだそうです。
福島の原発事故のとき、「海水を注入すると再臨界する可能性がある」と科学者が発言したとき、多くの人が「再臨界を起してしますかもしれない」と感じ、海水注入をためらったそうです。
でも、その発言は「ほとんど起こりそうにないけれど、再臨界を起こす可能性を否定することはできない」という意味だったそうです。
医療、理工学系と一般市民の間には、ことばの感覚が随分違うことを実感しました。
その他、(意外なことに)高瀬先生は、サービスとホスピタリティについても今日の授業で言及され、ホスピタリティが医療の質に大きな影響を与えていること、医療事故が起きたときに、係争になるかならないかのきっかけは、ホスピタリティ要素にあることが多いとおっしゃっていました。
私がいつも研修でお伝えしていることを、医科歯科の先生がおっしゃると、なんだかうれしく自信につながりました。
明日からも医療概論、続きます。

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